-希望の星を掲げよう。僕らの頭上に僕らの星を。-
小惑星探査機「はやぶさ」は2010年6月13日2307時(推定)、7年の航海を終え地球帰還を果たしました。現地オーストラリアは好天に恵まれたお陰で、大変に美しいその最後を20万人以上の人が看取ることが出来ました。
「はやぶさ」は命令以上の反応を返してくれると中の人が述べるくらいに、そしてそれを納得してしまうくらい最後の最後まで不思議な宇宙機だったと思います。
「はやぶさ」は大気圏突入から3時間前の1951時に自身の子ともいえるカプセルを放出、これで任務を終えたことになります。そしてここから3時間は、「はやぶさ」にとって最後の思いで作り。消滅までの機体のデータ取りと並行してそれまで予定されていなかった地球撮影ミッションが始まりました。報道では最後の力を振り絞って・・・と記述されるその撮影も壮絶なモノでした。