いよいよ今夜は東京マグニチュードの最終回です。来週から何見たらいいんだろう・・・。
さて、「さてらいこ.jp」にてHTV関連の情報を更新しました。
いよいよ今夜は東京マグニチュードの最終回です。来週から何見たらいいんだろう・・・。
さて、「さてらいこ.jp」にてHTV関連の情報を更新しました。
どうもご無沙汰しておりました。
今夜のHTV打ち上げ関連は「さてらいこ.jp」で。
http://teardrop.weblogs.jp/satelliko/2009/09/htv-a0e0.html
「はやぶさ」のエンジン再起動ネタでも思っていましたが、今日は「おきな」の話でも。
「かぐや」に搭載されていたおじいさんリレー衛星「おきな」が一年強に渡る運用を終えて、明日、月面に落下します。「おうな」「おきな」は自分で姿勢制御や軌道変更を行う能力を持っていないので、放出されたら放出されたままの軌道を周回し、そのまま月面に落ちてしまうのです(だから「かぐや」が二人を適切な軌道に適切な姿勢、さらにスピンを与えながら放出したことは、これはこれで凄いことなのだ)。「おきな」と「かぐや」が落下するまでは「おきな」は月で一人ぼっちかあと思ってましたが、そもそも月面には15年以上前から「ひてん(はやぶさの大先輩)」がいるのですからしばらくは「おきな」と「ひてん」で仲良くやっていることと思います。
月で15年を過ごした「ひてん」が、あとからやってきた「おうな」「おきな」の自分よりも小さくてスカスカな体に驚くのか、それとも「かぐや」のゴージャスさに腰を抜かすのか、どっちのリアクションも、それはそれでほほえましそうです。
落下と言えば、中国の嫦娥一号も遠からず落下するとのこと。嫦娥の最後を「かぐや」が看取り、「かぐや」の最後を「チャンドラヤーン」が看取る(多分)。さらに「チャンドラヤーン」の最後を「ルナ・リコネッサンス・オービター」が(以下略)。
仲間がいるって、いいなあ。
GOSATこと「いぶき」はあっさりとクリティカルフェーズを終了し、初期機能確認運用期間に入りました。とりあえず健康であることは分かったので、これから観測機器の電源を入れて使えるかどうかチェックしていくわけですね。念には念を入れて冗長性を組んだ「いぶき」は健康そのもので、心配されていた打ち上げも一年のブランクを感じさせない見事なものでした。関係者の皆様おつかれさまでした。
打ち上げに関連して動画やCGがいろいろでてきますが「いぶき」はかっちょえーですね。いぶきのデザインはちょっと特徴的だと思います。通常、衛星というと大きな箱の中に観測機器を詰め込んで電池をブスッと刺したイメージなんですが、「いぶき」の場合は芯となるフレームに観測機器をあとから貼り付けたイメージ。もしかしたらあの衛星のノウハウがこっちにも生きているのかなあと一人考えているのですが(どっちもプライムがMさんだ)、裏もとってませんしあくまで主観なのではっきりとは言わない(下手に言うと怒られそうだ・・・)。
H-IIAの打ち上げも今回で15回目ということで新鮮味も薄れてくるというモノですが、今回は広報が素晴らしい。なんといってもロケットから分離した「いぶき」が撮影したH-IIAの2段目!一度見てみたかったシーンですがコレがこんなに素晴らしい解像度で公開されるとは。まだH-IIAにくっついたままで放出をまつ子衛星たち。よく見ると左端に「いぶき」が写っているのでロケットと衛星8機が一葉に上手く収まったとても良い写真だと思います。(→ココ■)
今回は画像だけでなく動画も公開されています。分離シーンは言うまでもありませんが、太陽電池パドルが展開するシーンまで動画になってます。解像度も高く、大変に美しい「いぶき」の羽化の光景をぜひどうぞ。
あ、告知が遅れましたが「東京とびもの学会」さまのイベントパンフに「いぶきたん」を描かせて頂きました。冬コミでチラシを見かけた方もいらっしゃるかもしれません。自分にしてはとても可愛く描けたと思うので機会がありましたら是非見てやってください。
今更ながらではありますが、冬コミ参加された皆様ありがとうございました。イベント前日より風邪を引いてしまい、年末年始は結局寝ておりました、馬鹿ここに極まれりです。今年のイベント活動は5月のコミティアが最初になるかと思います。今年も宜しくお願いします。
最近全くいいところがないNASAでありますが、火星探査車スピリッツが5才を迎えました。おめでとう!妹のオポチュニティの誕生日はもうちょっとあとかな。2004年1月3日に着陸した彼女は、想定された設計寿命の三ヶ月を大幅に超えて超えて5年の歳月を生き延びています。太陽電池の上に砂がもっさりと覆っていて、これが最終的な寿命を決めてしまうことになるはずなのですがとりあえず現状では元気に動き回っているみたいです。朝出社して、職場で火星上をドライブして、家に帰るってどんな生活なんだろうなと思います。スピリッツの妹となるマーズサイエンスラボラトリーは例によって開発が炎上しているため、スピリッツ姉妹にはもうちょっと頑張って頂きたいです。イラストは遙か昔の個人誌「Orbitalpretty 02」から。古い絵でごめんなさい。
メーリ♪メーリクリスマス♪とりあえず♪おめでとうは言っておく♪
時間無いので駆け足でご案内だけ。
12月24日、超高速インターネット衛星「きずな」によるEメール伝送実験が行われます。静止軌道上に浮かぶ「きずな」衛星を経由して宇宙からクリスマスカードを配達してくれるのだそうです。「きずな」の飛行高度は36000kmですからサンタクロースの飛行高度(300km?)よりかなり高い高度からのお届けになりますな。締め切りは22日の17時。
クリスマスの夜、共に過ごしたい大事な人がいる方も残念ながらゴニョゴニョな人も、是非是非ご参加を。しきしまさんも自分に贈るよ(涙)
色々きゅうきゅうになってきましたが久しぶりに独り言を。
いつの間にか日阪先生の新作が出てた。買わねば!
さて、あとはどうせそのころには忙しくて語れないであろう「いぶき」の話でも。
来年頭に打ち上げられる、地球観測衛星「いぶき(GOSAT)」。「かぐや」や「はやぶさ」の様に「あなたの名前を○○に!」というキャンペーンがないのでいまいち盛り上がりに欠けますが、それでも一年ぶりの打ち上げです。
4メートルフェアリング、追加ブースターなし。H-ⅡAのなかでも一番シンプルな202構成、加えてLE-7A、LE-5B2エンジンにSRB-A3というのは、いままでの打ち上げの中で一番安心して見ていられる機体なのではないかと思います。
「いぶき」は温室効果ガス観測技術衛星の名のごとく、地球上の温暖化促進ガスを観測する衛星。これまでは地球各所の計260地点での観測しか出来なかったものが「いぶき」の登場により、一挙に56000カ所の観測が可能になります。しかもこれまでと違い同一条件、同一センサでの観測になるのでその精度は飛躍的に向上するはずです。地上のパイプラインのガス漏れをキロメートル単位で検知できる能力を持ち、こうした活動で押さえられた温室効果ガスの排出は日本のポイントに加算されると聞きますから、配備に付いたら意外に「いぶき」の名を耳にする機会は多いかもしれません。
「いぶき」はその任務の分かりにくさもあって地味な印象を持ちますが、個人的にはとても楽しみどころの多い衛星です。京都議定書に絡んだ温暖化促進ガスの排出削減は日本が世界に約束した公約で有りますが、「いぶき」はその審判役という重責を担っています。公約達成に向けて、「いぶき」による軌道上からの定期的な観測は必要不可欠なもので、5年に渡る「第一約束期間(2008-2012)」中の観測に万が一穴を開けることがないように、彼女には徹底的な不沈対策がとられています。
まず特徴的なのは、中型の船体に、単一目的のセンサを積んだシンプルなミッションであること。その船体には新規技術を使わず安定した技術を使うことで確実な運用を目指しています。さらに電源系を含んだすべての機器を二重に配置し、船体にいかなるトラブルが発生しても最低限の観測が行えるように配慮され、その徹底ぶりは通常なら一翼ですむ太陽電池パドルを左右両翼に装備するに至っています。姿勢制御用のスラスタも小分けして分散配置をされたり、観測機器自体をも二重化するなど、世界的にも例がないほどの徹底的な冗長系が組まれています。
「観測衛星は許可なく死ぬことを許されない」、という感じでしょうか。
そうそう冗長系と言えば、何はなくともリアクションホイールなんですが、平成18年の資料を読む限りでは国産の新型を使うとのこと。ベアリングの歩留まりとかどうなったのでしょうかね。
んで衛星のデザイン(外見)的にも凄く面白いのですが・・・
って長くなりました。以下次回の更新で。
何が言いたいかというと「いぶきたん」を描いたので見てね、ということでした。
それでは。
ご無沙汰しております。いまだ夏コミで遊びほうけた分をとりかえせず、四苦八苦している今日この頃です。
更新を怠っている間にいろんなニュースが流れましたが、なかでも一番いいニュースは、月周回衛星「かぐや」が一周年を迎えたこと。もう一歳です。あっという間ですね。観測機器が完調とはいえませんが探査は大成功。その成果はNASAが舌を巻くといわれるほど素晴らしいものです。推進剤は十分ありますし、年内には高度を下げて、さらにすばらしい観測を行うことになるでしょう。
かぐやの活躍に助けられてか、タウンミーティングを含め、宇宙機構の広報は最近とても元気がいいです。ただ、ここ数年、宇宙イベントにはよく顔を出しますが、その度に宇宙イベントというのは難しいなと思います。宇宙イベントって冷静に考えてみるとお客さんを呼べる”飛び道具”が意外なほど少ないのですよね。
ロケットの打ち上げはもちろん生で見られない。人工衛星は、実物に近づけないし写真も撮れない。宇宙イベントというのは、思ったよりもわかりやすいアイテムが少ないような気がします。全然身近でない自衛隊ですら、戦車にも乗れるし、戦闘機にも触れるというのに。特に最近はセキュリティレベルが上がってしまい、なおさら施設に近づけなくなってしまったりで、宇宙機構の中と外の距離は広がる一方です。もちろん”中の人”もそこは意識しているから、H-ⅡやM-Ⅴのドンガラを用意したり、丸の内のビルにLE-7Aを持ち込んだりと、頑張っているのですけど。
実物に触れないのはしょうがない。ではそれ以外で宇宙が好きになるキッカケとして例えばどんなものがあるか。なんとなく考えてみました。王立?プラネテス?・・・そうですねえ今までで一番印象深かったのが、imaxシアターのspacestation。これは軽く人生を捻じ曲げるくらいの破壊力があります。残念ながら専用のIMAXシアターで見ないと威力は半減してしまうんですが。所沢にもimaxシアターがあるのでああいうところで映像付きタウンミーティングをやればいいのに、と思います。
あとはこちらもお勧めしたい。音割れちゃってますが、臨場感はとてもよく出ていると思います。【ニコニコ動画】H2A10号機打ち上げのバイノーラル音声次回打ち上げのときは是非公式サイトでもバイノーラル録音(と、できれば高速度撮影も)検討していただきたいです。
見る、聞く、とくれば次は触る。ですが、これは三才ブックスさんの王立科学博物館になるのでしょうか。誰が読んでも面白いし、フィギュアとして触れるのも〇。たださすがに入手難か。後はかぐやのフル稼働ペーパークラフトも面白いんですが、いきなりコレを突きつけるわけにも行きません。
ちなみに私はですね、松浦さんの本がキッカケでした。この本が無かったら今の私は無い、というくらいに感銘を受けた本。絶版になってはいるのですが、幸いまだ入手できるようですね。これを読まずにH-ⅡやLE-7は語れません。
あ、ここまで書いて思いましたが、これでは宇宙ファン話でなく宇宙機ファン話だ。まあそんなこんなでまた次回。
コミティアの原稿の最中、武装神姫に色々お世話になっているうちに、ついつい新しい子を頼んでしまいました。箱を開封したのはコミティア後、なんですが。
「飛鳥」いいよかわいいよ。久しぶりの神姫なのですが。最近のはグッとよくなってるのですね。部品を差し込むボス穴の節度感とか、しっとりと艶の消えた表面処理とか。「飛鳥」の造形はほんとしきしま好みで、足を黒子からぶん取ってくるととてもいい感じです。巫女装束と零戦の意匠の組み合わせというそら恐ろしい難題を見事に昇華した神デザインといえましょう。
それにしても他の神姫はジェットで空を飛び光学兵器で武装してるのに、そこにレシプロ推進で20ミリ機関砲と航空爆弾で立ち向かわなければならない飛鳥が哀れでなりません。んん、そこがいいんですが。
さて本題。
一時期色々騒動がありましたが、「かぐや」の撮影したハイビジョン画像の高解像度版がNHKから公開されました。おめでたい話ですがなんというかやるせない話。
2000年にNHKがNASDAに対しハイビジョン搭載を申し入れ、それじゃ不公平だからとNASDAがカメラ搭載の一般公募を行い結局他社は手を上げず、搭載が正式に決まったのが2001年末。それから開発に5年以上。重量の関係から宇宙専用部品を使うことが出来ず、テストにテストを重ねて民生品の宇宙転用を行ったと聞きます。ハイビジョンカメラ自体ははISSにも持ち込まれていますが、「かぐや」に搭載されたカメラはそれよりも遙かにシビアな環境に耐えられるべく鍛え上げられたカメラです。
本来なら地球の出が撮影された時点で関係者は曇り一つない万雷の拍手を浴びる権利があったと思うのですが、最後の最後でNHKは汚点を残してしまいました。今回の英断で、とりあえずはそういったわだかまりが解消されたことを素直に喜びたいと思います。東奔西走されたであろう関係者の皆様ありがとうございました。
公開つながりでもう一つ。JAXAから「かぐや」のドキュメンタリーが公開されました。30分ほどの番組ですがとてもいい感じ。ウチの本を読んでくださる方であれば楽しめる作品だと思います。ニコ動アカウントのない方は「こちら」からどうぞ。