超高速インターネット衛星「きずな」の打ち上げが迫ってまいりました。またしばらくお篭りになるので備忘録をかねて更新。2月15日H-ⅡA14号機の打ち上げが行われます。さすがに14基目ともなると皆さんダレてくるでしょうが、F14の見所などなどをメモ。
見所その1:最後の2024。今回の14号機は固体ロケットブースター2本と補助ロケットブースター(SSB)を4本搭載した2024型です。H-IIAが三菱に移管され、これまでラインナップにあった2022、2024型の廃止がアナウンスされていますので、2024の打ち上げはこれが最後になるはずです。2024型は空中でブースターを点火するというシーケンスの美しさでファンも多い構成なので、正直寂しくもあります。飛行計画書を見るに固体補助ロケットの第一ペア(2本)の点火は打ち上げ10秒後。約六十秒の燃焼を終えた後、第2ペアの二本の燃焼が開始。二段目点火はさすがに肉眼では見えないですね。
ロケットがタワーをクリアしてすぐに空中でSSBをドカンと噴かして再加速する様は必見。本当にこれが最後なのかなあ。前回の動画があったので予習用に(後半1:44あたりです)。
見所その2:固体ロケットブースター(SRB)。14号機より、推力を向上させた新型のSRB-A3になります。6号機の事故の後、信頼性向上のため最大推力を落とすことになってしまったSRB-A改をさらに改良し信頼性の向上と推力増強の両立を目指して開発されたタイプです。14号機は安全のため量産型A3よりも厚肉のノズルを使う様子。
見所その3:LE-5Bエンジン。二段目に使われているLE-5Bエンジンが改良型のLE-5B-2エンジンになります。LE-5Bは当初より振動の大きさが問題視されており、5B-2はこの問題を解決するため燃焼圧の変動を抑えるなどの改良が行われたエンジンです。
2008年では最初で最後の打ち上げですのでゆめゆめお見逃しのないよう。
今回も成功を祈念して壁紙のようなもののしたためました。職場でも使えるシックな仕様。このままH-ⅡA移動発射台(LM)の謎について語ろうと思ったのですが長くなりそうなので割愛。このLMは種子島宇宙センターに二台有るのはなんとなく分かるのですが、これが毎回、形が微妙に違っていてよく分からないのです。打上げ後の見学ツアーでこのLMに近づくことって出来るのでしょうか。