H-ⅡBの燃焼試験が順調に進む影で、山之内秀一郎氏(前宇宙機構理事長)が逝去されたとの知らせが飛び込んできました。
山之内理事といえばNASDA(宇宙開発事業団)最後の理事にして、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の初代理事。
H-Ⅱの事故に始まった一連の大事故とNASDAの統廃合という、日本の宇宙開発の最悪の時期に先頭に立っておられた方です。JAXA不要論すらささやかれた混乱期には、氏の指導力は無くてはならないものだったはずです。H-ⅡA6号機の復活を経て最悪期を脱した後に(H-ⅡAの改修作業半ばに)体調を崩されて一線を退かれていたのですが、ISSの日本モジュールの完成を見届けぬままに亡くなられた事は残念でなりません。
氏のご逝去を悼み、心から哀悼の意を捧げます。
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