ご無沙汰しております。いまだ夏コミで遊びほうけた分をとりかえせず、四苦八苦している今日この頃です。
更新を怠っている間にいろんなニュースが流れましたが、なかでも一番いいニュースは、月周回衛星「かぐや」が一周年を迎えたこと。もう一歳です。あっという間ですね。観測機器が完調とはいえませんが探査は大成功。その成果はNASAが舌を巻くといわれるほど素晴らしいものです。推進剤は十分ありますし、年内には高度を下げて、さらにすばらしい観測を行うことになるでしょう。
かぐやの活躍に助けられてか、タウンミーティングを含め、宇宙機構の広報は最近とても元気がいいです。ただ、ここ数年、宇宙イベントにはよく顔を出しますが、その度に宇宙イベントというのは難しいなと思います。宇宙イベントって冷静に考えてみるとお客さんを呼べる”飛び道具”が意外なほど少ないのですよね。
ロケットの打ち上げはもちろん生で見られない。人工衛星は、実物に近づけないし写真も撮れない。宇宙イベントというのは、思ったよりもわかりやすいアイテムが少ないような気がします。全然身近でない自衛隊ですら、戦車にも乗れるし、戦闘機にも触れるというのに。特に最近はセキュリティレベルが上がってしまい、なおさら施設に近づけなくなってしまったりで、宇宙機構の中と外の距離は広がる一方です。もちろん”中の人”もそこは意識しているから、H-ⅡやM-Ⅴのドンガラを用意したり、丸の内のビルにLE-7Aを持ち込んだりと、頑張っているのですけど。
実物に触れないのはしょうがない。ではそれ以外で宇宙が好きになるキッカケとして例えばどんなものがあるか。なんとなく考えてみました。王立?プラネテス?・・・そうですねえ今までで一番印象深かったのが、imaxシアターのspacestation。これは軽く人生を捻じ曲げるくらいの破壊力があります。残念ながら専用のIMAXシアターで見ないと威力は半減してしまうんですが。所沢にもimaxシアターがあるのでああいうところで映像付きタウンミーティングをやればいいのに、と思います。
あとはこちらもお勧めしたい。音割れちゃってますが、臨場感はとてもよく出ていると思います。【ニコニコ動画】H2A10号機打ち上げのバイノーラル音声次回打ち上げのときは是非公式サイトでもバイノーラル録音(と、できれば高速度撮影も)検討していただきたいです。
見る、聞く、とくれば次は触る。ですが、これは三才ブックスさんの王立科学博物館になるのでしょうか。誰が読んでも面白いし、フィギュアとして触れるのも〇。たださすがに入手難か。後はかぐやのフル稼働ペーパークラフトも面白いんですが、いきなりコレを突きつけるわけにも行きません。
ちなみに私はですね、松浦さんの本がキッカケでした。この本が無かったら今の私は無い、というくらいに感銘を受けた本。絶版になってはいるのですが、幸いまだ入手できるようですね。これを読まずにH-ⅡやLE-7は語れません。
あ、ここまで書いて思いましたが、これでは宇宙ファン話でなく宇宙機ファン話だ。まあそんなこんなでまた次回。