GOSATこと「いぶき」はあっさりとクリティカルフェーズを終了し、初期機能確認運用期間に入りました。とりあえず健康であることは分かったので、これから観測機器の電源を入れて使えるかどうかチェックしていくわけですね。念には念を入れて冗長性を組んだ「いぶき」は健康そのもので、心配されていた打ち上げも一年のブランクを感じさせない見事なものでした。関係者の皆様おつかれさまでした。
打ち上げに関連して動画やCGがいろいろでてきますが「いぶき」はかっちょえーですね。いぶきのデザインはちょっと特徴的だと思います。通常、衛星というと大きな箱の中に観測機器を詰め込んで電池をブスッと刺したイメージなんですが、「いぶき」の場合は芯となるフレームに観測機器をあとから貼り付けたイメージ。もしかしたらあの衛星のノウハウがこっちにも生きているのかなあと一人考えているのですが(どっちもプライムがMさんだ)、裏もとってませんしあくまで主観なのではっきりとは言わない(下手に言うと怒られそうだ・・・)。
H-IIAの打ち上げも今回で15回目ということで新鮮味も薄れてくるというモノですが、今回は広報が素晴らしい。なんといってもロケットから分離した「いぶき」が撮影したH-IIAの2段目!一度見てみたかったシーンですがコレがこんなに素晴らしい解像度で公開されるとは。まだH-IIAにくっついたままで放出をまつ子衛星たち。よく見ると左端に「いぶき」が写っているのでロケットと衛星8機が一葉に上手く収まったとても良い写真だと思います。(→ココ■)
今回は画像だけでなく動画も公開されています。分離シーンは言うまでもありませんが、太陽電池パドルが展開するシーンまで動画になってます。解像度も高く、大変に美しい「いぶき」の羽化の光景をぜひどうぞ。
あ、告知が遅れましたが「東京とびもの学会」さまのイベントパンフに「いぶきたん」を描かせて頂きました。冬コミでチラシを見かけた方もいらっしゃるかもしれません。自分にしてはとても可愛く描けたと思うので機会がありましたら是非見てやってください。