春は変化の季節と言えると思いますが、私自身公私共々わやくちゃな状況でございます。こんにちは。
■今日は以前ご案内した「マツド・サイエンティスト・ナイト2 〜ART of Spacecraft〜」のことなどをすこし。このイベントは宇宙機エンジニアである野田篤司さんやデザイナーである山中俊治さん、コスプレイヤーの秋『』さんに私が混じって「かっこいい宇宙機とはなんぞや」というトークをするイベントでした。各者各様の俺宇宙船プレゼンを行う形式として事前に伺っていたので、当日しきしまが用意した2案を今日はご紹介したいと思います。
■デザインしたのは地球往還用のシャトルと軌道上の母艦。全体として、他の方々がガチなプレゼンを繰り出してくることは当然なので、立場的な棲み分けの意味も考えて、創作作品で使いやすい宇宙船デザイン(突っ込みどころの多いデザイン)を用意しました。事前の打ち合わせで感じたイベントのコンセプトを優先に、今現在の実現可能性などは無視して、個人で宇宙船が選択できる世界観をデザインの一番外側の風呂敷にしています。カッコイイ宇宙船をコンセプトにしてしまうとどうにもとっちらかった感が出てしまうので、「所有するならどんな宇宙船がいいか」もしくは「マンガに出すならどんな宇宙船がいいか」という視点でまとめました。
MODEL-A。俺宇宙船デザイン1号。見たまんまシャトルです。今の流行は再突入機といえばアポロ形式ですが、個人的に所有したいのはやはり有翼機(再使用機)。自分で所有するならば、宇宙船は一つの船体を改修しながら長く乗りたいですし、帰還時に業者に海上回収依頼をするよりも、宇宙港にさくっと降りて船を空港の格納庫に預けて家に帰りたい。何か特別に必要な機能が求められるときは、カーゴベイの中のドッキングポートを使って機能拡張を行う仕様。操縦時の見晴らしが良いこと、漫画作品中であれば船外から操縦手がよく見えた方が良いと言うことで対戦車ヘリのようなタンデム複座としています。とにかく小さくすることにこだわったのはH-IIBのフェアリングやC-2輸送機にも入れられるよう意識したから。
「どんな宇宙船が欲しいか」という視点の根っこは自分が昔のっていたSERAの思い出とか経験がそのままベースになってます。つまりは求めたモノは家族で旅行に行く為のワンボックスでは無くて、個人でちょっと景色の良いところを散策するお散歩カーであったということで。
MODEL-B。俺宇宙船デザイン2号。1号があまりに無難だったのと、野田さんや山中さんが、惑星間航行を目的とした宇宙船デザインを用意されていることは事前に分かっていたので、同じ議論に乗るために用意した遠出するための宇宙船。
キャビンや推進モジュールを直径4mとして、ロケットでモジュールごとに打上げることを考えたりしてますが、基本的には絵的に面白い事を優先に。推進器はHTVの推進モジュールの使い回しという設定。巨大風船を細長い宇宙船が前後に貫通している、原始肉型とも言える構造。中が広いことだけが特徴です。船体上部のH/Gアンテナは光通信用の光学アンテナとしデータ中継衛星を常時自動追尾しています。
お散歩カーがあるのなら、その対局として欲しいと思ったのが超長距離を移動するための大型船、つまりはこっちはカーフェリー。