3月15日を越えて、無事今年の確定申告を乗り越えました。今年は申告と某誌の原稿の締め切りが同じ日ですったもんだしましたが、なんとか無事に。わずかではありますが還付金もありましたので、何買おうかワクテカしてた所、計ったようにプリンタが駄目になりましてこの補填でプラマイゼロという感じでございます。
ちなみその前日、3月14日、護衛艦「あきづき」が三菱から海上自衛隊に引き渡され正式に護衛艦としてデビューを果たしました。各所に低被観測性形状を意図した設計を盛り込み、額にでこぱっちを貼り付けたその船体は、帝国海軍の5500トン級を彷彿とさせつつも21世紀の流行をも兼ね備えたとても味わい深いデザインだと思います(と、いうわけでイラストのテーマはおでこです)。一番艦は佐世保に配備と言うことですから、関東に住む私がその姿を直接目にするのはまだまだ先のことなのでしょう。せめて1辺1200ピクセル以上の綺麗な写真が出回るようになればすこしは慰められるのですが・・・。とりあえず今月の世界の艦船に期待しております。
あとは「おかえり、はやぶさ」ネタをすこし。なにはともあれ、あの「はやぶさ」に宇宙服を着た子供がまたがってスイングバイをするCMに度肝を抜かれるのですが、本編は意外におとなしいまっとうな出来。「はやぶさ」ミッションをちゃんとかみ砕いて解説しようとするあれこれの演出には好感が持てました。とくにオススメといえるのが、この映画は「はやぶさ」はあくまで宇宙開発の通過点でありもっと広い視点で捉えているところ。なので劇中に登場するあれこれのガジェットは、宇宙研的になかなか貴重な物が多いです。「はやぶさ」の映画というよりは宇宙研の映画、と呼んでもいいかもしれませんね。3D映画と言うことで酔ってしまう人もいるようですが、体質に問題なければやはり3D環境で見て頂きたいです。イオンエンジンの研究室の中の雰囲気など凄く良い感じに表現できてますので。
一方で3つの映画をみて気になるのがラストのパブリックビューイングの描写。どの映画もまるでお祭りのようなイベントとして表現されてるんですよね。「はやぶさ」をリエントリをキッカケにして知った方々などは、3本の映画をみて、「はやぶさ」のリエントリ時にああいうお祭りが行われたと信じてしまうんだろうなあと。
そして三つの映画でとても残念なのがラストのリエントリのシーン・・・。これに関しては本当に残念。
以前、某N社の方に「はやぶさ」のリエントリ時の話を伺ったのですが、そのとき何をしておられたのですか?ときくと「ストップウォッチを握ってました」と・・・(笑)。この辺の話は凄く面白いのですが、どのような形で出力すればよいのか分からなくて、いまもこのネタは取材ノートの片隅に眠ったままなのです。いずれどこかでお話し出来る日が来ると良いと思います。それではノシ