エンジンの~お~と~♪轟~々~と~♪年が明けて2010年、「はやぶさ」の良いニュースが飛び込んで参りました。地球帰還へ向けて飛行を続けてる小惑星探査機「はやぶさ」が地球引力圏を通過する軌道にまで到達しました。というニュース。・・・というだけでは誤解を受けそうですね。つまり「はやぶさ」が今日エンジンを止めたとしても、何もしなくても地球の引力圏(150万キロ圏内)を通過するということです(引力圏に入ったからぐるっと地球の周回軌道に乗るという意味ではなくて、単に近くを通過すると言う意味です)。
「はやぶさ」は年末年始の間にエンジンをいったん止めて、精密な位置測定を行って、年明けから再び加速を開始しています。地球帰還まであと1500時間程の運転を行って加速を得なければなりませんが、エンジンに関しては何とかなりそうな雰囲気ですね。今後も「はやぶさ」は3月まで加速を続け、地球から二千万キロの時点でイオンエンジンによる軌道変換を終了し、再突入への微調整の段階に移っていきます。ダイレクトに地球へ突入するわけではなく、最終的には「はやぶさ」は地球から高度二百キロ上空を通過する軌道に乗り、ここでオーストラリア政府からの最終進入の許可を経て突入軌道に入ります。
ネット上では制御を失った「はやぶさ」があらぬところに・・・という論調も見受けられますが、オーストラリア政府による安全審査を経て着陸許可が出なない限り突入軌道へ「はやぶさ」を導くことは出来ませんので、カプセルや機体が想定地域以外に落下するというのは考えにくいです。
オーストラリアのだだっ広い砂漠に落下するカプセルを確実に収容できるかどうかも大事な問題ですが、回収に備えた事前演習も順調に進んでいるとのこと。地球帰還まであと半年。同人誌やフィギュアの準備はまだまだ間に合います。ウチも5月のコミティアには何とかしたいです。
以上、簡単ながら解説でございましたノシ
1月14日現在の「はやぶさ」と地球との距離は58,722,790kmです。
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