先日「あかつき」トークライブなるイベントが有りまして、相模原市立博物館まで行って参りました。
「あかつき」衛星の関係者の方の講演が一時間、質疑応答とちょっとしたイベント込みで計二時間。プラス、関係者の方とお弁当を囲んでの懇親会という、昨今の大規模ホールを使ったイベントとは少々趣の異なる、手作り感溢れるイベントです。
皆さんもご存じの通り金星探査機「あかつき」は2010年12月7日、金星への軌道投入に失敗。2015or16年に金星への再軌道投入に向けて運用が行われている状況。
つまり「あかつき」は5年以上もの間、金星に向けた航海を続けなければなりませんが、5年と言えば一機の人工衛星が寿命を終えるほどの長い時間です。それほど長い時間を特別な探査など行うことも出来ず、熱的に厳しいこの軌道でただひたすら来たるべき日にそなえて機械を温存しじっとしていなければならない。衛星の状態はメインエンジンを除けば健全とはいえ、これはこれで大変にツライ航海です。
こうした状況のなかで関係者の方が一歩前へ出て積極的なコミュニケーションを取ろう、という姿勢は大変に歓迎したいです。会場にいたのは60人強、所謂宇宙マニア的な人は自分を含めてもそれほど多くない印象で、おかげで、講演の外のぶら下がりでも色々と面白いお話しをうかがうことが出来ました。
参加者には参加証が配布され、出席ごとにスタンプを押してもらえる仕組みになっていて、そのスタンプ欄は実に20個。今回が2回目で、4回目までは開催が決まっているが残りは白紙とのこと。宇宙研のイベントではなかなか一つの衛星についてじっと話を聞くことが出来ないので、こうしたイベントはありがたく、今後もできる限りは足を運びたいとおもってます。
関係者の皆様、良いイベントをありがとうございました。