どうもご無沙汰しております、しきしまです。
ぎりぎりぎっちょんな話で申し訳ないのです。今日は「はやぶさ2」のメッセージキャンペーンのご案内。
皆さんご存じ小惑星探査機「はやぶさ2」。長い長い予算獲得の戦いがようやく終結し、2014年打上げがほぼ確実となりました。その開発と並行して現在行われているのが
「星の王子様に会いに行きませんかミリオンキャンペーン 2」。
募集締め切りは8月9日17:00に延長されました。
イラストは郵送のみで同日必着です。
「はやぶさ2」に搭載されるターゲットマーカや地球帰還カプセルに公募した署名を載せて、「はやぶさ2」とともに小惑星1999JU3への往復ミッションに参加しようという試みです。
探査機に署名を載せるというキャンペーンは日本ではまだまだ歴史が浅く、その第一号は1998年打上げの火星探査機「のぞみ」でした。関係者が一万人でも集まれば、という想定で行われたこのキャンペーンはその予想を大幅に上回る署名総数27万人に達します。ただ予想外の大量応募に喜んでばかりもいられませんでした。
当時はインターネットも今のように一般化しておらず、公募は葉書。指定されたサイズにメッセージを書き込み投函。宇宙研でそのメッセージを葉書から切り出し台紙に貼り付け縮小コピー、最後はレーザーで探査機のバランス取り用のオモリに焼き付け、という段取り。メッセージ総数27万、一日に500~4000通という膨大な葉書を人力で処理しなければならなかったのです。しかしその作業には広報部のみならず他の宇宙研関係者までが手を上げて取り組み、そして2003年7月9日、メッセージ達は探査機に託され火星に向けて送り出されたのでした。
残念ながら「のぞみ」は地球離脱の際のトラブルによって火星軌道にたどり着くこと無くその人生を終えてしまうのですが、キャンペーンメッセージはその後も「かぐや」、「あかつき」、「IKAROS」などに引き継がれて現在に至ります。
今回のキャンペーンはメッセージの他にイラストも募集されていて、公式的には本日郵送締め切り(必着)なのですが、「はやぶさ2」公式アカウントによると
”「もう間に合わないかな?」
と諦めずに投函して頂けると嬉しいです。”
とのことなので、こちらも諦めず送ってみるのも手だと思います。
「はやぶさ2」キャンペーンの詳細はこちら↓
http://www.jspec.jaxa.jp/hottopics/20130329.html