衛星本5「小惑星探査ローバ:ミネルヴァ」、衛星本6「かぐや(前編)」、加えて冬コミ新刊である衛星本7「かぐや(後編)」の三種をお願いしています。あ、「かぐや(後編)」はまだ店頭に出ていないようなので今しばらくお待ち頂ければと。冬コミ新刊である「ReturningPretty6 side:B」は「ReturningPretty」もしくは現代萌衛星図鑑の「かぐや」パートの続編に当たります。萌衛星図鑑をお持ちの方には是非とも手に取って頂きたいな、とおもいます。
【COMIC_ZIN 通販ページ】
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・「はやぶさ」のこと
まずご紹介。はやぶさ君の冒険日誌の最新版が公開されました。
はやぶさ君の冒険日誌2010 (もうすぐ帰ってくるよ)
さて、昨年末のエンジン自動停止を乗り切ってから「はやぶさ」の航海はそれなりに順調なようです。「はやぶさ」は現時点で地球からの最接近距離が47万キロとなる軌道に入りつつあります(現時点でエンジンの運転を止めても、地球の47万キロ先を通り過ぎるという意味です)。2月18日付けの”今週のはやぶさ君”によると、地球に近づいてきたため体の温度も徐々に上がってきているようです。このフレーズを聞くと「はやぶさ」の姉である火星探査機「のぞみ」を思い出しますね。「のぞみ」は航海中に燃料を暖めるヒーターが死んでしまってエンジンを動かすことが出来ず、地球に近づいて体の中で凍っている燃料が溶けるのを、毎日毎日じっとこらえて待ち続け、ついには姿勢制御エンジンの再起動に成功するというエピソードがあります。
「のぞみ」に限らず太陽電池で発電する人工衛星達はお日様が大好きです。電気は起こせるし、燃料が凍らないようにヒーターを動かす必要も無くなるので。しかしながら「はやぶさ」にとってはこの温度上昇を喜んでばかりもいられません。というのもイトカワでのタッチダウン時に「はやぶさ」の体内に漏れ出した推進剤が万が一完全に抜けきっていなかった場合、彼女は今後の体温上昇で再び推進剤ガスの噴出による姿勢変動が再発しかねないという問題を抱えているからです。もちろんイトカワ宙域でのリハビリ時にちゃんとガス抜きは行っているので問題は無いとは思いますが、推薬ガスの噴出による姿勢変動の再発は「はやぶさ」帰還の前に立ちふさがる大きな障害の一つになるかもしれません(ならないといいな)。
以上、同人誌通販のお知らせでしたノシ
2月18日現在の「はやぶさ」と距離は33,990,350kmです。