週末「男達の大和」が放映されているのを横目に「戦艦大和」を見ていました。戦争が終わったばかりの昭和28年に製作されたというだけあって、色んな意味で濃ゆい。役者はみんな戦争経験者ですし、アドバイザーとして映画に協力しているのが能村次郎元大和副艦長であったりもします。
同じ日本人と言っても顔つきなんか全然違うし、俳優の姿勢や発声などはやはり現在のもとは違っていて、そうした雰囲気の違いも興味深いところです。
まあ、セットや特撮模型は正直酷い物で、全編に渡って地味で退屈、と感じる方もいるでしょうけど、当時の価値観と雰囲気を知るにはいい資料です。軍艦で戦闘を行うプロセスが細かく描かれているので、そういうのを楽しむのも一興でしょう。チープながらも対空機銃座が命令に従って一斉に同じ方向を向く様子などは見ていてたまらんものがあります。
気になって調べてみるまでDVDになっていることは全然知りませんでした。
ああ個人的神作品「連合艦隊」も出てるんですね。しかも安いし・・・。
「男達の~」は個人的には凶作としか評価できませんが、それでも週末の放映を見るに「不特定多数が色んなネット掲示板で、大和題材の映画を見ながらああでもないこうでもない、と話し合う機会をつくった」というだけでも存在価値はあったのかもしれませんねえ。