さてさてさて、待ちに待ったHTVのドッキングが迫って参りました。ISS(国際宇宙ステーション)との結合は9月18日明朝。タイムスケジュールは遅延もなく、粛々と進行中です。ドッキング中継と東京マグニチュード第11話、色んな意味で今夜は眠れない夜になりそうです。
2100時現在、HTVこと宇宙ステーション補給機は21時27分に予定されているISSとの高度調整マヌーバにむけて準備中。同日10時59分にISS後方5kmの接近開始点に到達、翌、18日午前0時30分からISSへの接近を開始します。
現在位置はココ↓
http://www.n2yo.com/?s=25544|35817
ISSのロボットアームで把持されるのが4時50分。ISSとの結合は07時以降になるようですね。
ドッキングの様子はJAXA、ニコニコ他複数サイトで中継。丸ノ内のJAXAiでも07時より特別に中継を行うようです。
【ライブ中継~SPACE@NAVI-Kibo SPECIAL LIVE】
http://iss.jaxa.jp/htv/
このHTVは、有人施設へのドッキングミッションを行う無人宇宙船ということでNASAの厳しい安全審査をくぐり抜けてきており、何重もの安全対策が施されているのも大きな特徴。万が一に備え、推進系は2系統、GPSなどの航法系は3系統と多重化され、地上からの許可がなければISSへの接近を行わないようになっていますし、ISSにはHTVコントローラが増設され宇宙飛行士が直接「停止」「後退」「接近中止(緊急退避)」「動力停止」などのコマンドが送れるようにもなってます。ISSから排出された推進材や水によってHTVのドッキングセンサが汚染された場合を想定して、センサに塩水を拭きかけたり、テニスラケットで目隠ししたりといった試験もしたとのこと。
最終的にはHTVはISSの下方10mで静止、ロボットアームによって拾われることになるのですが、お互いが秒速8kmで飛行するなかでISSの下方10mでぴたりと停めれば良いだけでなく、アームで把持される直前にはHTVの姿勢制御を切らなくてはならず、この辺も大変に難しかったとか(万が一、ISSに捕まれたままの状態でHTVが姿勢変更を始めたらISSを巻き添えにしてしまう)。
また飛行士が立ち入る予圧区画には火災報知器が装備され、停電時に備えた非常口表示が蛍光材で施されています。ちなみにこの予圧区画は基本的に「きぼう」船内保管室のダウングレード版だそうです。
お祝いとしてとりあえず分かる範囲内で頑張って絵にしてみました。擬人化でないリアルHTV。今後とも露出の大きい宇宙船になると思うのでもうちょっと詳細な写真が世に出てくることを願うばかりです(大きいイラストはピクシブで)。