まず始めにニュースが二つ。
★USEF(財団法人無人宇宙実験システム研究開発機構)の実証衛星「SERVIS-2」が打ち上げに成功。軌道に乗りました。この「SERVIS-2」は、宇宙空間でさまざまな機器のテストを行うための技術実証衛星で、いきなり宇宙に持って行くにはおっかない先進機器を搭載し、宇宙空間でのデータ取りを目的としています。日本の衛星でありながらロシアで打ち上げが行われたことで国内ではほとんどニュースに流れませんが、なんでその衛星をここで取り上げたかというと、この「SERVIS-2」は現代萌衛星図鑑で取り上げたUSERSの妹なんですね。USERSは巨大なカプセルを積んでいましたが、「SERVIS-2」はカプセルの代わりに様々な実験装置を背負って、今後一年間の任務に就きます。それにしても運用が一年とは随分短いですね。
★そしてもう一機、宇宙帆船こと小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」がいよいよソーラーセイルの展開作業に入りました。「IKAROS」展開の手順は、スピンの回転をあげる→腕を広げる(1次展開)→膜を広げる(2次展開)の三段階に分けられますが、現在は1次展開の途中とのこと。プレスキットを見ると展開は数時間程度で終わるとのことなので、明日には一次展開成功のリリースが流れることでしょう。
いまtwitterみたら
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>帆をスルスル伸ばしたので,今は8rpmくらい
>まで回転が遅くなったよ
>25rpmに比べたら楽勝だねー
約1時間前 webから
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・・・とのこと。
--では引き続き「10日で作る「はやぶさ」探査機_第二夜をば。--
前夜に引き続き本体の箱組から始めます。と思ったらピンバイスが見つかりません。どうしよう・・・。
【 箱組】まだ全体を何色で塗るか決めていませんが、発色を良くするために下地として全体に白サフェーサーを吹きました。・・・そして全面に埃が乗ってしまいました。のっけからアウトです。リカバリーだけで凄く時間を使ってしまいました。
エンジン部(後面のパネル)[15]がかなり寂しいので、モールドを追加します。本体後面に塗り分けのガイド用に縦にスジ堀を2本。端面から[14][11]の板厚と同じくらいの位置に掘ると雰囲気が出ます。そしてエンジン部にもぐるっと一周、筋を追加。さらにエンジン部は根本がジンバルで稼働するため、ここは蛇腹でないといけないのですが、成形の都合上真っ平らです。とうぜん追加工したい・・・、ココは涙を飲んで塗り分け用にスジ堀を1本加えるにとどめます。下の傘状の部品はサンプラーホーンの先端[09]です。これから薄く加工していく予定
【機体下面(-Z面)】「はやぶさ」のお腹の面[14]は塗装前に少しだけ加工します。この面は探査時にはイトカワに指向するので、様々な探査用、着陸用センサが密集しています。いわば「はやぶさ」の顔とも言えますね。しかしながらキットの下面はいろいろな事情でセンサが省略されています。全てを作り起こすのは難題なので、手軽に出来て印象がグッと良くなる二点のみ加工します。残りは間に合えば後半で追加工します。
下面に大きく突き出た2本の棒。これは望遠カメラとレーザー高度計です。レーザー高度計とは、レーザーを照射して、その反射光が戻ってくるまでの時間を計ることで、対象との距離を測定するセンサ。イトカワとの距離を計るのはもちろんですが、このレーザーを大量に照射することで。イトカワの形状を把握することも可能です。LIDAR(ライダー)と呼ばれるこの観測装置は1140時間に及ぶイトカワ観測ミッションで410万本に及ぶレーザーを放ち、イトカワ探査を成功に導きました。その構造は徹底的に軽量化され、マグネシウムを主としたその構造重量はわずかに3.7kg。イトカワへの接近から着陸までの50km~50mという大変広いレンジでの距離計測を可能とした優れものでした。
「はやぶさ」をイトカワへ導いたこのLIDAR、折角モールドされているのに、中途半端なのは勿体ないので穴を開けます。カッターで中心をえぐってから穴を広げ、棒ヤスリで穴の形を整えました。穴を開けるだけでグッと良くなりますね。本当はLIDARは穴の中にもモールドがあるのですが今回はオミットです。ごめんなさい。望遠カメラ(細い棒)はピンバイスで穴開け。道具がなければ細いストローを上から刺すだけでも雰囲気出るかも。よこにちょこんと置いてあるサンプラーホーンは後述。
部品が入り組んでるので、塗装と組み立てをどう配分するか悩みますね~。
では本日はここまで~ノシ
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