★6月9日15:00、小惑星探査機「はやぶさ」は最後の軌道修正となるTCM-4に成功。豪州着陸想定地域への着陸コースに乗りました。これをもって「はやぶさ」のイオンエンジンは累積4万時間に及ぶ運転を終了。彼女の足となり杖となり、7年に及ぶ過酷な旅をついに走り抜いたのでした。すでに「はやぶさ」と地球との距離は190万キロにまで縮み、オーストラリア遠征組の準備に走り回る慌ただしい声も聞こえてくるようになりました。
一方で国内でも「はやぶさ」を迎えるイベントが各地で行われるようですね。ニコニコ動画では現地からの生中継も行われるとのこと。JAXA公式のイベントは時間が時間ですしあきらめていたのですが、「はやぶさ」の実家である宇宙科学研究本部でのパブリックビューイングも行われるとのアナウンス。しかしながら23時という時間帯故に終電がかなり厳しく、地元の方以外は現地での徹夜となりそうな雰囲気です。あと予想される問題点として、同じ建物にマスコミが詰めてるので、パブリックビューイングの場におそらくカメラが入って来ちゃうことでしょうね。
★では本日もプラモの続き。「10日で作る「はやぶさ」探査機_第七夜」です。
この■はSRD(放射率可変素子)とよばれる画期的な熱制御剤で、温度に応じて自発的に熱の放射率を変化させる能力を持っています。「はやぶさ」のX帯増幅器の放熱面に実証実験を兼ねて使用され、その有効性が確認されました。写真が見つからないので塗装をあきらめていましたが最後の最後でうっかり写真を見つけてしまい、めでたく塗装にて再現となりました。はやぶさ本体の側面は写真がほとんど無いので謎ばかり多いです。
放熱面の各所にくっついている銀のチップは相模原の試験機には付いていたのでとりあえず(一部だけ)再現。アルミホイルを細く切って貼りました。配線の再現は後で考えます。
【本体下面】そして「はやぶさ」の特徴たる様々なミッション機器が集まった本体下面(-Z面)・・・で・・・できれば触らずに済ませたいのですがそうも行きません・・・。各部の配色は写真を見て頂くとして、キットのままでは寂しいのでミッション機器をなんちゃって再現しています。
右上から時計回りに「近赤外線分光器」→ボールペンの軸を輪切りにしてくっつけました。「広角カメラ」→ビーズアクセサリー売り場をまわって手頃なモノを。シクインとかスパンコールとか言うらしいです。これを四角く切り抜いて塗装。「?」→相模原のモデルにあったので再現。プラ板を四角く切って貼り付け。「フラッシュランプ?」→これがそうなのかはいまいち自信が持てませんが・・・細かく再現するには時間無いのでとりあえず銀で塗装。(とりあえずフラッシュでないと言うことは分かった・・・)。「蛍光X線スペクトロメータ」→プラ板を四角く切って塗装。・・・で以上です。
リングの中央にあるのが、言わずとしてれたターゲットマーカです。このマーカは現地で2発を消費してるので、現在は1発だけがお腹にぶら下がっているはずです。イトカワ沖海戦時やオーストラリア突入時を再現する場合はターゲットマーカを2つ削り取るとよいでしょう。左上の8角形(ミネルバ収容ケース)を切り取ることも忘れずに。
明日はサンプラーホーンとか・・・終わるかなあ・・・_ノ乙(、ン、)_
しきしまさん
回答ありがとうございます。なるほど、そういうことでしたか。
その後、自分で見つけたことをご参考までに書いておきます(既にご存じかもしれませんが)。
ISASの加藤研究室のページですが、この「はやぶさ 一次噛み合わせ試験」でXRSの取り付け状態が分かります。
http://planetb.sci.isas.ac.jp/xrs/index.php?content=gallery
ONC-Wはそれ自体は分かりませんが、それ用らしき開口部が見えます。
これは、レジンキットを製作したYS Designの小惑星探査機「はやぶさ」写真集でも、側面からのアングルでその位置に目立つ突起は見えないので、短い筒が出ている程度かもしれません。
http://www.ysdesign.jp/products/hayabusa/hayabusaphoto.html
同じくこの写真集ではNIRSの位置にも側面から目立つ突起は見えないので、NIRS単体の写真も考え合わせると、これも短い筒が出ている程度かもしれません。
それから、AMICAは鏡筒はOCN-Tと共用のようなので、忘れていいということに気づきました。
とまあ、細々と調べてますが、新しい写真を見つける度に「あれっ?」と修正が入ってなかなか作業が進まず。ISASに知り合いでもいれば話は早いのかもしれませんが……。
投稿情報: EMO | 2010/08/07 01:26
■EMOさん
「はやぶさ」の資料については正確でなおかつ全体を網羅した資料というモノが皆無に近く、現時点では入手可能なデータをひたすらつなぎ合わせて、想像で補いながら作画しているというのが正直なところであります。
P108のイラストは現代萌衛星図鑑の中でも特に古いものなので、お恥ずかしい話ですが現時点で見返してみるとやはりあちこち違っています。
各センサの取り付け状態の資料などむしろ私が欲しいくらいで・・・お役に立てず申し訳ないです。
投稿情報: しきしま@管理人 | 2010/07/30 02:24
こんにちは。このプラモデルを作っているところで、とても参考にさせていただいてます。
フライトモデルの写真を見ながら細々と工作しているのですが、本体下面だけは写真が見つからず(XRS、ONC-W、NIRS、AMICAの取り付け状態が分かるもの)、少し悩んでいます。
こちらの作品ではこれらを作られてますが、もしよろしければ何か適当な資料があれば教えていただけると大変助かります(萌衛星図鑑のP108のイラストも拝見しましたが、少し食い違いがあるようです)。
投稿情報: EMO | 2010/07/17 09:37
■月水琴。さん
初めまして。レスが遅れまして大変失礼致しました。初プラモはとにかく完成させることが重要ですよ。マジック1本でちょんちょん塗るだけでもカッコイイと思います。
道具さえあればそれほど苦労することもないと思いますので、ぜひぜひ完成させてあげてください。
投稿情報: しきしま@管理人 | 2010/06/17 15:44
初めまして。
無謀にも人生初プラモ購入致しました。組立ても塗装も無理ーっっっ。わしには無理ぢゃなーと思いつつ、こちらを熟読の上、頑張れるかなー。。。と、おろおろしております。
先程、NHKクローズアップ現代で、ナレーションの野島さんが『こんなこともあろうかと』をちょっぴりおちゃめを込めて言ったのには、ときめいてしまいました。
日曜日はなんだか落ち着かないですね。
長々失礼致しました。
投稿情報: 月水琴。 | 2010/06/10 20:07